※ 画像は、竹で作られたレーヨンに関するものです。誇大広告と言えます。
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調べているうちに、どうしてもわからないことが一つありました。
それは、一般財団法人日本食品分析センターが調べた調査では、竹レーヨンには抗菌性があるという結果があったからです。この件については、メールでおたずねしましたが、回答をいただけませんでした。

同じ件について、日本で竹レーヨンを扱っているメーカーに電話でお聞きしました。概要は以下の通りです。

「数値には表れないが、竹レーヨンには、竹由来の抗菌性が備わっている。その成分は、企業秘密なので言えない。しかし、明らかに竹レーヨンには、竹由来の抗菌性があるという理解です」

このメーカーは、中国で最大手の工場で竹レーヨンを作っていました。(現在は、違うメーカーで作っているということでした)

竹レーヨンの抗菌性について、東京都立産業技術研究センターにお聞きしたところ、主任研究員の方から、以下の回答を得ました。

※竹の繊維の抗菌性能

「竹には清潔なイメージがあり,現在市場に流通している竹レーヨン製品には特徴として抗菌性が謳われているものが多い。そこで,竹レーヨンの原料となる竹の繊維についての抗菌性能を調べてみた」

「話題となっている抗菌性は確認できなかった。これは竹の繊維を原料とした竹レーヨン製品に謳われている抗菌性能と矛盾する結果と言える」

つまり、竹レーヨンには、ほとんど抗菌性能はないということでした。抗菌性があったとしても「繊維製品新機能評価協議会(現社団法人繊維評価技術協議会)による抗菌防臭加工の合格基準(2.2以上)を満たしていない」ということです。

しかしながら、なぜ、一般財団法人日本食品分析センターでは、竹レーヨンに抗菌性が認められたのでしょうか?

これについて、国内外の論文を含め調べたところ、以下のことがわかりました。

A 現在市場に流通している竹繊維の大半は,竹繊維そのものではなく,竹パルプを原料としたレーヨンである。

B 竹レーヨンと木材パルプを原料とした従来のレーヨンとの相違点は見出せない。

C 竹レーヨンに特有の特徴であることで、硫黄分が含まれている。

重要なのは、”C” です。

硫黄には、殺菌作用があります。温泉に入っている成分です。微量ならば、健康被害は生じません。しかし、大量に廃棄すれば、大気汚染や酸性雨などの原因の一つとなる有毒物質です。水と反応して硫黄酸化物となれば、硫酸や亜硫酸を生じます。

中国最大手のメーカーに電話で問い合わせたところ出荷した製品に不純物は混じっていないという回答でした。しかし、竹レーヨンの製造過程には、大量の硫黄が使われていることは事実です。中国の地元紙を調べると、竹レーヨン工場の廃液が、河川の環境破壊の一因とされていました。

結論は、以下のことだと言えます。

※ 竹レーヨンの原料である竹の繊維に抗菌性がないのに、なぜレーヨンになると抗菌性が出てくるのか? その理由は、竹レーヨンの製造工程で混入した硫黄が関与している。

※ 植物としての竹が持つ本来の抗菌物質がレーヨンに移行する可能性はない。

環境問題が深刻化するにつれて、エコロジーを掲げる様々な商品が店頭に並んでいます。生産背景までを消費者が理解するのは、ほぼ不可能だと思います。

生産、販売するメーカーの企業倫理にゆだねるしかないのが現状のようです。

(終わり)


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