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※ 画像は、オーガニックコットン専門店のホームページの一部です。

この企業も、東北コットンプロジェクトに参加しています。

製品にどれくらいの東北コットンが使われているかをお聞きしたら、すぐに教えてくださいました。

東北コットンを使った製品の混率(こんりつ=東北コットンを使用した割合)は、製品A=2%、製品B=2%、製品C=1.4%ということでした。ほとんどの繊維は、海外のオーガニックコットンで補っているということです。

そのオーガニックコットンについての一問一答の骨子は、下記の通りです。

古澤敦;「御社は、オーガニックコットンの専門店ですが、東北コットンプロジェクトには、住友化学が参加しており、農水省に新しい農薬を4種類、東北コットンの栽培に使用できるよう登録して既に使用しています」

担当者:「住友化学が参加したことは知りませんでした。そもそも、東北コットンの製品に限っては、ウチでは、オーガニックコットンと表示していません。」

古澤敦:「オーガニックコットンの定義を教えてくださいますか?」

担当者:「その定義は、いろいろあります。認証団体によっても違うし、企業のとらえ方も違います。いくつもあるわけです」

古澤敦;「僕は、オーガニックコットンは、農薬や化学肥料は使用していないと思っていました。でも実際には、認証団体によって認められた農薬や化学肥料は使用されています。この点については、どのようにお考えでしょうか?」

担当者;「誤解を招く…ねぇ……。まぁ、そうですよね…。そんなわけで、ウチでは、”オーガニックコットンは肌に優しい”などの間違った表現は極力減らすようにはしているんですけどね…」

古澤敦;「なるほど。確かに御社のホームページは、他社と比較すると、丁寧に抑制して説明してあるなぁと感じます」

担当者;「オーガニックコットンについての表記は、結局のところ、各社各様なんですよね。ウチもオーガニック認証を売っているわけではないから。消費者の判断に任せるしかないのが現状なんですね。ウチのホームページで消費者が誤解を招く表現があるのなら、すぐに訂正します」

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では、国ではどのような考えを持っているのでしょうか?
経済産業省によって、2009年から2010年にかけて、オーガニックコットンの表示ガイドラインの策定のために、企業関係者、大学教授、コンサルタント(法人などが抱える何かしらの課題を解決する方法を提供する企業)を集めてガイドライン(指針、指標、守るのが適切とされるルール)を策定するための会議を3回行っています。そのガイドラインの最終案を読んだ上で、経済産業省の繊維課に電話して聞いてみました。

古澤敦;「オーガニックコットン製品について誤解を招きかねない企業のホームページや店頭販売の説明がありますが、経産省の繊維課ではどのように認識されていますか?」

担当者:「表示ガイドラインは、オーガニックコットン繊維についての定義がどうのこうのという話ではないです。オーガニックコットン繊維そのものについての議論ではないわけです」

古澤敦:「では、どのような何を前提に、どのような目的で行った調査なのでしょうか?」

担当者:「『これはオーガニックコットンを使った製品です』と関連企業が消費者に示す場合、どのような表示にすべきかについて検討したわけです。オーガニックコットンを扱う企業が、消費者に向けて発信する内容を検討したわけでして、経産省繊維課としては、オーガニックコットン繊維そのもの定義については関与していません」

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この表示ガイドラインの最終案に書いてあることを抜粋します。

電話取材した経済産業省の担当者の話とは少々異なり、このガイドラインには、

○オーガニックコットンは、『農薬や化学肥料を概ね3年間使用しない土壌で、農薬や化学肥料を使用しないで生産された遺伝子組み換えでないコットンであり、かつそれが認証されたものを指す』とガイドライン最終案20ページ目の脚注4に書いてあります。

また、次の記載もあります。

○『オーガニックコットン製品とは原料の1部または全てにオーガニックコットンが使用されていることが証明できる製品と定義する』

とても気になったのは、次の内容です。

『オーガニックコットンという名称を表示する場合は、「製品に占めるオーガニックコットンの混用率」を表示し、『オーガニックコットン○○%混用製品』と表示すると記載されています。その上で、『消費者に誤認を生じさせるような事項は記載しない』と書いてあります。

上記のガイドラインには、法的拘束力はありません。

現状では、100%オーガニックコットンを使用した製品でなくても、オーガニックコットン製品であると、消費者に訴求することが可能になります。

また次のような表現も、あくまで「紛らわしい用語の一例」として、参考情報としてガイドラインでは掲載されていただけでした。

例1)オーガニックコットンでアトピーが治る。
例2)オーガニックコットンは健康によい。
例3)オーガニックコットンは安全である。
例4)オーガニックコットンは肌に優しい。

法的な拘束力のある国の規制はどうなっているのでしょうか? 

消費者庁の家庭用品品質表示法等の担当課に問い合わせてみました。

(続く)


https://www.facebook.com/CambodiaCottonClub/posts/763229103740866:0