※ 画像は、インドの綿農家、モンサント(インド)のホームページ、アメリカの除草剤散布の様子です。

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” B.遺伝子組み換え綿花の栽培コストが上昇” について説明します。

現在インドで大問題になっている遺伝子組み換え種子というのは、アメリカのモンサント社が開発した綿の種子です。この値段は、それまで農家が購入していたF1種(一代限り=First and Final)種の4倍もしました。なぜ、農家はそれほど高価な種を購入したのでしょうか?

綿農家は、種や肥料、農薬を購入してから栽培が始まります。綿花として出荷して現金化するまで半年以上かかります。インドなど後発国の綿農家は、その日暮らしをしている人の方が圧倒的に多いです。別の言い方をすれば、絶対的貧困レベル以下の生活だからこそ人件費が安く、収穫の際に大量の人手が必要な綿を栽培できるのです。

インドの種子小売店で綿農家は、このように勧められると言います。「遺伝子組み換え種子を買うなら代金は後払いでいい」「収穫量が倍以上に増える」「害虫が寄りつかないから農薬を買わないでよい」ギリギリの暮らしをしている農家であれば、魅力的な誘い文句です。「種は高いけれど、十分に元はとれる」という言葉は、農家にとってはとても魅力的に思えるということです。

でも、世の中そんなにうまい話はありません。遺伝子組み換え種子は、肥料、農薬とのセット販売です。遺伝子組み換え種子は、「多肥(肥料を多く使うこと)」が前提です。確かに遺伝子組み換え綿のコットンボールはとても大きいです。大量の繊維を生み出すには、大量の栄養分が必要です。そのため、「遺伝子組み替え綿に改良された」という化学肥料を買うことになります。

多肥をすれば、必然的に「雑草」も多く生えてきます。「雑草」をそのままにしておくと、綿にいくはずの栄養分が「雑草」に吸い取られてしまいます。そうなれば、収穫する時のコットンボールが小さくなってしまいます。

「雑草」を手で抜くのは大変な重労働です。人件費もかかります。そこで除草剤が必要だという話になっていきます。この除草剤は、非選択性グリホサート系というものです。除草剤の飛沫(ひまつ)を浴びた植物はすべて枯れてしまいます。遺伝子組み換え種子を栽培した植物は、グリホサート系除草剤を浴びても生育に影響がないように改良してあるから問題ないという説明を受けます。

遺伝子組み換え種子を導入した当初、収穫量は大幅に増えました。遺伝子組み換え種子を導入する綿農家は急増し、インドの95%の綿農家が遺伝子組み換え種子を使うまでになりました。

しかし、導入して5年後あたりから、徐々に綿花の収穫量は減っていきます。「害虫」にも食べられるようになり、「雑草」にはより多くの除草剤を散布しなければならなくなっていきます。


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